eラーニングは「見るだけの教材」ではない
かつてのeラーニングは、動画を視聴し、最後にテストを受けて修了――そんな“受け身型”の学習が主流でした。
しかし、それでは学習者が行動を変えることはできません。学習とは「知識を得ること」ではなく、「得た知識を活かして成果を出すこと」だからです。
現代のeラーニングに求められるのは、ただ情報を届けることではなく、学習者が自ら考え、行動を変えるための教育設計です。
言い換えれば、eラーニングは「動画配信の仕組み」ではなく、「行動変容を設計する教育プログラム」であるべきなのです。
eラーニングの本質は「成果を出させる仕組み」
教育工学の観点から見ても、eラーニングは単なる教材ではなく、学習者に成果を出させるための教育システムです。
学習者が自らの業務や現場で「何ができるようになるのか」を明確にし、そのために必要な知識・技能・思考を段階的に設計する。
これこそが、インストラクショナルデザイン(教育設計)の本質です。
例えば、知識だけを詰め込む講義形式では、行動変容は起きません。
効果的なeラーニングは、
- 学習者に問いを投げかける
- 現場での実践を想起させる
- フィードバックを通して自己省察を促す
といった設計を通して、学びを「実践知」に変えていくことを目的としています。
eラーニング専門家を育成する大学院でも、動画はほとんど使われていない
意外に思われるかもしれませんが、eラーニングの専門家を育成する大学院の授業ですら、動画教材はほとんど使われていません。
代わりに重視されているのは、ディスカッション、プロジェクト型課題、ケーススタディ、ピアレビュー(相互評価)などのインタラクティブな学習活動です。
これは、「考えながら学ぶ」「他者との対話を通じて理解を深める」という教育工学の原則に基づいています。
つまり、eラーニングとは“動画を視聴する場”ではなく、“学びを設計する場”であり、思考を促すインタラクションこそが学習の中心なのです。
「考えさせる」教材設計こそが鍵
本当に効果のあるeラーニングは、動画やテキストといった形式ではなく、教材設計そのものに価値があります。
たとえば、以下のような工夫を組み込むことで、学習者の主体性を引き出すことができます。
- 学習冒頭に「自分ならどうするか?」を問う設問を配置する
- ケーススタディで現場を想起させる
- 学習途中に小テストや振り返りコメントを挟む
- 修了後に実践課題を提示し、現場での適用を促す
このような仕掛けを通して、eラーニングは「知識伝達」から「思考と行動を生み出す教育」へと進化します。
eラーニングは株式会社FAST LINKにお任せください
弊社FAST LINKでは、教育工学とインストラクショナルデザインの理論に基づき、「考えさせるeラーニング」を設計・構築しています。
動画だけに依存せず、テキスト・PDF・クイズ・ケース課題など複数のメディアを組み合わせることで、学習者の理解と行動変容を支援します。
eラーニングを単なる配信ではなく、成果の出る教育システムへと進化させたいとお考えなら、ぜひ一度ご相談ください。
私たちは、貴社の教育を「次のステージ」へ導きます。